こどもがいる家庭にも安心な除菌スプレーのおすすめ

2022.04.07

こどもがいる家庭にも安心な除菌スプレーのおすすめをご紹介

世界的に流行している感染症の影響で、除菌や消毒がより身近なものとなりました。ウイルスの感染を防ぐために、こまめに除菌・消毒をしたい一方で、小さなお子様がいるご家庭では、製品に含まれている成分の安全性や効果の程度について、疑問や不安に思うこともあるでしょう。

そこで今回は、除菌や殺菌、消毒の違いに触れながら、こどもにも安心して使えるおすすめの除菌スプレーをご紹介します!

 

除菌とは?

除菌は、「菌を除去する」という意味で、科学的、もしくは物理的にウイルスや菌を取り除くことが可能な製品に使われています。

「除菌」という表現は、のちに説明する殺菌・消毒とは異なり、幅広いアイテムに対して使用できる言葉です。

アルコール濃度の低いアイテムや、界面活性剤の入った住居用クリーナーなどがここに含まれます。そのほか、食器用洗剤、洗濯用洗剤などの日用雑貨品にも記載されていますね。

 

殺菌や消毒との違いは?

殺菌には、文字通り「菌を殺す」という意味があります。殺菌と聞くと「そこにあるすべての菌を殺せる」と勘違いしてしまう方も多いのですが、「殺菌」という表現に対しては、殺せる菌の種類や数はとくに定められていません。わずかな量でも菌を殺せたり、菌の数や種類を減らしたりできれば、それは「殺菌した」という意味になります。

 

また、先ほど説明した除菌とは違い、殺菌という表現は、薬機法によって効果を認められた医薬品・医薬部外品にのみ使用できる言葉です。たとえば、薬用石鹸や薬用ハンドジェルなどがここに含まれます。

 

「消毒」と聞くと、傷口に対する消毒や、手洗い後に行う手指消毒を連想する方が多いのではないでしょうか。

消毒には「菌を害の出ない程度まで減らす・無毒化する」という意味があります。前述した殺菌とは異なり、菌そのものを死滅させる意味合いは持ち合わせていません。そのため、ウイルスを殺すことなく無害化し、そのまま生かしておくこともあります。

 

消毒も、薬品や医薬部外品にのみ適用される言葉であり、薬機法という法律によって消毒効果の基準が定められています。たとえば、アルコール濃度濃度70%以上95%以下のエタノールや、濃度0.05%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液などがここに含まれます。

 

除菌スプレーと消毒スプレーとの使いわけ

それでは、除菌スプレーと消毒スプレーは、どのように使い分けをしたらよいのでしょうか。

 

菌やウイルスを一定数除去してくれる除菌スプレー(ウイルス除去スプレー) は、日常的な家の中の清掃に使用するのがおすすめです。日頃の掃除に使うことで、室内を清潔な状態に保ちやすくなります。

また、アルコールを使用できない体質の方や、小さなお子様の手指消毒として活用できるものもあります。天然成分から作られた除菌剤も多く販売されており、こどものおもちゃやおしゃぶり、マスクなどにも安心して使用できる製品も少なくありません。

アイテムによって、使用方法や原材料が異なるので、それぞれの製品情報をよく読んで正しく使用してください。

 

一方で、70%以上のアルコールを含んだ消毒スプレーは、薬機法によって菌やウイルスの毒を無害化する効果があると認められています。したがって、衛生面がより心配な場所や、外出時に持ち歩くようにすると安心感が増します。

例えば、不特定多数の人が使用するものに触れたあとや、どうしても手が洗えないときの手指消毒として使うのがよいでしょう。

 

塩素系の家庭用漂白剤を水で薄めた消毒液(濃度0.05%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液)は、直接、肌にスプレーすることはおすすめできません。しかし、感染者が触れたものやドアノブなどの物に対する消毒には、優れた効果を発揮します。

塩素系漂白剤はご家庭に常備している方も多く、身近なアイテムでもあります。使用する際には、希釈率を必ず守るようにしましょう。

 

除菌スプレーの選び方

それでは次に、除菌スプレーの選び方について詳しく見ていきましょう。ここでは、除菌のほか、消毒や殺菌効果のある医薬品・医薬部外品のスプレーについても言及していきます。

 

手指ともの、どちらにも使える製品の代表ともいえるのが「アルコールタイプ」の除菌スプレーです。濃度が70%以上95%以下のものを使えば、より高い除菌(消毒)効果が得られますが、手元にない場合は60%以上のものでも大丈夫です。

 

アルコール除菌スプレーは入手しやすく、使い勝手もよいのですが、アルコール過敏症の方に使用することはできません。より効果の高いノンアルコール製品をお探しなら、「塩化ベンザルコニウム」や「グルコン酸クロルヘキシジン」などの薬品を含んだ製品を購入することをおすすめします。

この2つの薬品は、新型コロナウイルスはもちろん、インフルエンザウイルスなどにも有効です。

 

肌の弱いこどもや、手指に荒れや傷がある方は、肌にやさしいと言われている天然成分由来の除菌スプレーやジェルを使用するのがよいでしょう。医薬品や医薬部外品のように、厚生労働省から推奨されているわけではありませんが、揮発性が低いためにアルコールよりも除菌効果が長続きする、と説明されているものもあります。

大豆や柑橘、ホタテなど、原材料はさまざまなので、ご自身の体質や好みに合わせて選んでみてくださいね。

 

一方で、ノロウイルスやロタウイルスなどは、アルコールや塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジンでは効果が得られません。

それらのウイルスに対策は、市販の塩素系漂白剤を濃度0.05%に薄めて作る次亜塩素酸ナトリウムの消毒スプレーや、ノロウイルスやロタウイルスに効くと明記された除菌スプレーを使用するようにしましょう。

次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使用した場合は、対象物に吹きかけて拭き上げたのち、水拭きまでしっかり行ってください。

 

こども向け除菌剤・除菌スプレーのおすすめ3選

こどもに除菌スプレーを使用する場合、アルコールの有無や肌に優しい製品であるかどうかが気になる方も多いでしょう。ここでは、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使用できる、3つの除菌剤をご紹介します。

 

除菌シェルフレッシュEX・ウイル STOP

Nagomiから発売されている「除菌シェルフレッシュEX」は、ホタテの貝殻と水を原材料とした100%ナチュラルな成分から作られた除菌スプレーです。

ウイルスは、ph11以上の強アルカリに触れると死滅すると言われていますが、ホタテの貝殻から作られた水溶液は、ph12以上の強アルカリ性になることが確認されています。そのため、肌やものに付着したほとんどのウイルスや細菌を死滅させることができます。

 

さらに、強アルカリ性の水溶液は、ノロウイルスなどの除去にも効果が期待できるのが大きなポイント。アルコールでは太刀打ちできないウイルスの除去にもおすすめです。

付着した菌やウイルスを分解したあとは、中性の液体へと戻るので、安心して使えるのも嬉しいですね。

 

 

Joan(クイックル・ジョアン)

花王から発売されている「クイックル・ジョアン」は、乳酸発酵の力で、除菌・抗菌できる商品です。スプレーを吹き付けて、すぐに拭き取るだけで、除菌・抗菌効果を期待できます。気がついたときに、いつでも気軽に使えるのが嬉しいですよね。

さらに、対象物に直接スプレーしたあと、5分程度時間を置いてから拭き取ると効果が高まり、ウイルス除去の目的でも使用することができます。

キッチン家電やこどものおもちゃ、ペット用品などに幅広く使えるだけでなく、使用後の拭き跡も気にならないので、日常使いできる清掃用品の1つとして常備しておくと便利ですよ。

肌と同じ弱酸性なので、こどもから大人まで安心して使えます。

 

SANITIZING MIST SPRAY × SANITIZING MIST SPRAY BIG

オーガニックの商品を取り扱うMamaBabyから発売されているのが、100%天然由来成分から作られた除菌ミストスプレーです。こちらは、水酸化カルシウムを原材料としており、強アルカリの環境を作って菌やウイルスを除菌します。

こどものおもちゃやマスクはもちろん、おしゃぶりや野菜類などにも拭きかけて使えるので、ひとつ持っているだけで、さまざまなものの除菌ができますよ。

 

まとめ

今回は、

  • 菌を除去してくれる「除菌」
  • 一定の菌を殺してくれる「殺菌」
  • 菌やウイルスを無害化してくれる「消毒」

の違いを確認しながら、製品の使い分けや選び方について触れました。

 

どれも、似たイメージのある言葉ではありますが、より確実な効果を期待したいなら、薬機法によって定められている「殺菌」「消毒」と記載されているものを選ぶのがよいでしょう。

 

小さなお子様がいるご家庭や肌の弱い方は、ノンアルコールのものやオーガニック素材、肌の保護成分が入っているものなど、幅広い選択肢のある「除菌」効果のあるものを使用するのがおすすめです。

 

また、除菌スプレーを選ぶ際は、

  • 入手のしやすさ
  • 使用する対象(手指/家具・家電/食品等)
  • 使用する際の手軽さ(原液/希釈)
  • 体質や肌への影響(こども/アルコール過敏症/アレルギー等)
  • 除菌・消毒したいウイルスや菌の種類

に気をつけて選ぶようにしましょう。

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