現役保育士直伝!「寝付きの悪い子ども」を寝かしつける方法

2022.08.27

寝かせようと思い子どもを布団に入れたのに、なかなか寝てくれず寝かしつけに悩む親御さんは多いのではないでしょうか。
赤ちゃんがスヤスヤ寝息をたてて眠る姿が見られるまでに毎晩悪戦苦闘することもありますよね。
また寝ついてくれないと、不安やイライラを抱くこともあるのではないでしょうか。
子どもが寝ない原因には様々な理由が挙げられます。テレビ・携帯の影響や、昼寝のタイミングなど様々で、脳に刺激を与えすぎると寝つきにくくなるともいわれています。
子どものうちから規則正しい生活を送ることが大切になってきます。
この記事では、寝かしつけの対策とすぐに実践できる寝かしつけの方法をご紹介します。

赤ちゃんが「寝てくれない」理由

電気をつけて寝かせる

電気の明るさにもよりますが、赤ちゃんが目を開けたときに電気の光が視界に入ってしまうと、そこで覚醒してしまう場合があります。直接光源が見えないようにして、照明は少し赤みを帯びた光にすると、気分が落ち着かせる効果があります。

暑い・寒いのにエアコンをつけない

室温も快適な温度になるよう調節しましょう。夏の暑い時期や冬の寒い時期などは、エアコンを使うなどして子どもが気持ちよく眠れる環境にしましょう。
子どもは体温調節機能が未熟です。体調を崩すケースもあります、衣服で調整したり工夫をしましょう。

寝る前の興奮

寝る前に体を激しく動かしたり、大きな声で話をしていたりするだけでも子どもは思った以上に興奮してしまい、なかなか寝つけなくなることがよくあります。
寝る前には電気を暗くし静かな環境にして、寝やすい環境を整えてあげましょう。

昼寝のタイミング

夕方や長時間の昼寝は夜の睡眠に影響してしまいます。
昼寝の時間が短く、子どもによっては夜ご飯やお風呂のときなどのタイミングで寝てしまうお子さんもいるかと思います。昼寝をしなかった日は夜ご飯の時間を早めたり、お風呂を早めに入るなど寝られる準備を整えておくと良いでしょう。

逆効果だった!?意外とやってる寝かしつけのNG行為

動画で寝かしつけ

携帯やテレビなどのデジタル機器から出る光は、脳を刺激して興奮させ夜間に目に入ることで睡眠の質を下げるとされています。寝る前は使用を避け、子どもが落ち着いて眠れるように環境を整えてあげましょう。

夕方は眠そうでも寝かせないようしている

昼寝が短いと夜に沢山寝ると思っている親御さんもおられます。長く起きていると疲れすぎて寝つきづらくなったり、夜泣きなどのトラブルになり眠りの質を下げてしまします。
眠たくしている場合は、夕方でもお昼寝と同じく、しっかり寝ておくことが大切です。

泣いたらすぐに声をかける

寝ている間、赤ちゃんが泣き出したら、ヒートアップする前によしよしと声をかけ抱き上げてあやす方もいるかと思います。この行為は赤ちゃんが自分で眠ろうとする力を妨げているかもしれません。
しばらく泣き止むまで子どもの様子を見てみてあげることで。だんだんと赤ちゃんが自分で寝るという力を育てることに役立ちます。

保育園のおひるねで実践している寝かしつけ方法

音楽を聞かせる

オルゴールなどの優しい音楽を流しながら少し明かりを落とした室内で、絵本を読むなどしてリラックスし、眠くなるような雰囲気作りをしていました。
音楽にもさまざまな種類がありますが、静かなメロディーの方が子どもも落ち着いて寝る事が出来ます。
保育園では毎日寝る時間の音楽は決めて流していました。ルーティーンを作るのと同じで、毎日寝る時の曲も同じにして、この音楽が流れたら寝るという意識付けをしていました。

日中たくさん活動させる

日中にどれだけ体を動かしているかによっても睡眠習慣に関わってくるとされています。保育園ではなるべく戸外で遊ぶようにし、たくさん体を動かし踊ったり体操したりしながら運動遊びを行っていました。思い切り遊ぶことで、心地よく疲れて寝つきがよくなり眠れるようになります。お家などでは親子で体操をしたりおもちゃで遊んだりするだけでも十分だと思います。

顔を触る

子どもによって寝かしつけ方は様々です。縦に抱っこをするか、横に抱くかによっても子どもの中で寝やすさが変わってきます。私が保育園で勤めていた頃は、子どもの顔を優しく上から下へなでて寝かしつけていました。顔をなでるというよりかは、子どものまぶたがだんだんと閉じるように上から下に優しく触る感じです。赤ちゃんには眠りのツボといわれる個所が眉間や眉毛だと言われています。そのため優しくなでると赤ちゃんはスーと眠ってしまうといわれています。

それと同時に、ご飯が残ってないかの確認にもなります。ご飯後だとずっと口の中にご飯を入れたまま気が付かずに寝てしまう場合もあります。そのまま寝てしまうことでご飯がのどに詰まり事故につながるケースもあるので、確認が必要です。

ルーティーンをつくる

乳幼児は毎日のルーティーンをつくり活動していました。例えば「ご飯の後は絵本の読み聞かせ、その後、電気が消えたら寝る」というリズムで認識していれば、寝る時間という感覚がみにつき寝やすくなります。
生活リズムも重要で、毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝るリズムができていると、いつも通り寝る時間になると自然と眠い状態になり寝ることが出来ます。繰り返し取り組み、習慣づけていくことが重要です。


また起床時に関しては、子ども達が起きる時間になったらすぐに電気をつけるのではなく、部屋のカーテンを開けて部屋を明るくするなどして、優しく起床を促してみるといいですよ。自然に入ってくる光で起きる子もいれば、起きない子もいますが、起きる時も寝る前と同じように静かな雰囲気の中で起床できるとよいですね。

赤ちゃんが自然に寝てくれるには?

マッサージする

マッサージは、親子のスキンシップにもなります。抱っこをしたり手をつないだりして安心させてあげましょう。
赤ちゃんは体を触られることで心が落ち着きます。安心感や体温などで自然と眠たくなきます。

一緒に布団へ入る

一緒に布団に入り寝てあげることで心地良い心臓の音や、呼吸のリズムを聞く事が出来るので赤ちゃんは落ち着いて寝ることが出来ます。
また、パパやママが目を閉じて眠っているように見せてあげると赤ちゃんは自然と目を閉じてそのまま眠ってしまうこともあります。ただし、この寝かしつけはパパやママが寝落ちしてしまうことも多いです。


自然に寝てくれるようになると、親御さんの気持ちもとても楽になりますが、その後放置することはやめましょう。
また、寝ない泣かない赤ちゃんは放置すると、いつのまにか寝ていると思われるケースもありますが、そういったケースであっても放置することはやめましょう。
子どもによって寝返りをうつ子もいれば、寝る体制は様々ですよね。目を離すと知らない間にうつ伏せ寝になって呼吸ができなくなったり、ベッドから落ちたり赤ちゃんに起こりうる事故に気づけないことがあります。

まとめ

赤ちゃんにスムーズに眠りについてもらうためには、赤ちゃんの寝る準備が整い、寝ることに対して赤ちゃんが納得しているかが大切です。無理に寝かしつけようとすると、赤ちゃんも親御さんも焦りを感じ、余計に落ち着かなくなる可能性があります。
寝かしつけのたびに親がイライラしている表情や感情は子どもは察知します。

子どもはそれぞれ個性があるので、思った通りにいかないこともあります。寝かしつけは心地よく眠れるように、子どもが安心できる環境を整えてあげましょう。
生活環境や日中の過ごし方を工夫し、毎日の生活習慣のルーティーンをつくるように心掛けましょう。

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