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トイレトレーニングとは?
小さなお子さんがいるご家庭では、いつオムツを卒業すべきなのかトイレトレーニングはどう進めていくのかなど、悩む方が多いのではないでしょうか。
また、トレーニングは何歳頃から始めるのが良いのか気になりますよね。
トイレトレーニングは2歳から3歳くらいから始めるのが一般的です。中には1歳のうちからトイレトレーニングを始めるご家庭もあります。
2歳に近づいてくると、子ども達みんながすぐにトイレトレーニングが始められるという訳ではありません。だいたい2歳から3歳と言われていますが、トイレトレーニング開始の時期は、子ども一人ひとりの発達によっても違うので個人差があります。
今まではずっとオムツをはいていたため、パンツというものに慣れていません。
その為、トイレトレーニングではおしっこをしたい、うんちが出そうという感覚をつかむところから始めていきます。
トイレというものが何なのかを理解できていないため、どのような状況で行けば良いのかを教えてあげる必要があります。
トレーニングの時期が来ても子どもが嫌がってなかなか進めないこともあると思います。
トイレトレーニングがスムーズに進めるように、保育士の実例を入れながら子どもの声掛けや嫌がる対処法などをご紹介します。
トイレトレーニングの進め方
絵本やお話をしてトイレへの導入を作る
子どもはお話が大好きです。絵本などで分かりやすく話してあげたり、絵本を通してトイレは怖くないということを教えてあげることで、子ども達のトイレに対する意識が変わってきます。また、トイレへスムーズに行けるように絵本を読んでから、「今からトイレに行ってみよう!」といった声掛けの導入にもつながります。
一緒に付き添いトイレが安心な場所だと教える
初めのころは、トイレの流れる音や、座るところに穴が開いていることに怖がるお子さんもいらっしゃります。無理に座らせて慣れるまで続けるのではなく、まずは一緒にトイレに行って、安心な場所ということを教えてあげましょう。
パンツをはいていることを褒める
褒められると誰もがうれしいと感じますよね。子どもにとっても同じです。おむつからパンツにかわったことを褒めてあげると気分が上がり、自分から積極的にパンツに移行しようとします。その気持ちを汲み取ってあげて、これからのパンツトレーニングを持続できるようにたくさん褒めてあげてください。また、キャラクターのパンツなどをはいていると、「かわいい動物さんがぬれないようにしてあげようね!」など自分でぬれないように意識できる声掛けがしやすいのでおススメです。
トイレへ行くタイミングを決めておく
トイレにスムーズに行きやすくするためには、子どもがトイレに行くタイミングを決め、毎日繰り返し習慣づけていくことも大切です。トイレに行くタイミングを決めておくと、子どもも自然と習慣づいていきます。
自分で行かない出ないと言う子でも、「でなくてもいいから行ってみよう」と優しく声を掛けてあげ、出なくても座るということを大切に習慣に入れていきましょう。
おしっこが出なくても座れた時は褒めてあげてくださいね。
トイレトレーニングで必要なもの
おまるで練習
小さいお子さんはおまるが必要です。徐々におまるに座るということを習慣づけていくことで、座って排泄をするということが身につき、自然と座って行うようになってきます。
まずは、おまるに座る練習をしていきながら、慣れてきたころに補助便座で座れるように声を掛けてあげましょう。
トレーニングパンツ
トイレトレーニングでは徐々にオムツからパンツへ移行していきます。もちろん最初はオムツの感覚が抜けていないので、漏らしてしまうことがほとんどです。パンツがぬれると気持ちが悪いという感覚を覚えていくことで、トイレへ行っておしっこをするという行動を意識するようにしていきます。
夏のあたたかい時期は、膀胱が膨らみやすい状態になり、間隔も長くなるので、寒い時期よりもトレーニングがしやすいと思います。
パンツが漏しれてしまっても、乾きやすいので、あたたかい時期をおススメします!
トイレトレーニングNG行動
いきなりトイレに座らせる
トイレトレーニングでは、子どもの発育と理解に合わせて段階を踏んで進めていきます。一つひとつのステップができるようになってから次に進めていきます。
いきなりトイレに座らせてしまうと、トイレの空間に慣れなかったり怖がったり恐怖感を与えてしまうこともあります。「トイレトレーニングの進め方」で伝えたように、絵本を読んだりしながら楽しい雰囲気や、トイレが怖くないということを教えてあげながら徐々にトイレトレーニングをはじめましょう。
失敗を笑う
子どもは大人の発言や表情をよく見ているものです。トイレトレーニングをしていく中で、だんだんと周りが自立していくことに恥ずかしく思う子どもも出てきます。できなかったことに対して「うわー」「くさいー」などと笑ったり、いやな顔をしたりすると、小さいお子さんでもしっかりと理解をしています。特に表情と言葉には気を付けないといけません。失敗してもパンツに挑戦していることを認めてあげ、共感しながらトレーニングを繰り返してあげてください。
できないことを叱る
トイレが出来ないからと言って叱ってはいけません。周りの子が出来てくると焦る気持ちが出てきて、言葉がきつくなってしまうこともあるかもしれません。子どもにとってはプレッシャーになります、トイレをすることに対してマイナスな気持ちになる発言や行動はやめましょう。
焦らせる
長時間のお出かけ時などは、子どもにとってトイレのタイミングが大事になってきます。家を出る前などに行くことは大事ですが、言葉の掛け方には注意しましょう。
あまり過度に「今のうちに行きなさい」「トイレに行っとかないと漏れるよ」などの言葉は、子どもにとって反対に神経質になってしまい、常にトイレの心配をする姿がみられることもあります。
保育士実例
私が幼稚園で働いていた頃は年少3歳でトイレトレーニングをしている子もたくさんいました。中には年中4歳でも排泄に失敗することは多々ありました。
何歳だからトイレができるようになって当たり前というのではなく、それぞれに個人差があります。
自分でタイミングを伝えることが出来るようになる子もいれば、なかなか我慢してしまう子どももいます。
自分でタイミングを伝えることが出来たり、少しでもトイレでおしっこやうんちができるようになったことは褒めてあげることが大切です。
子どもの中には大人の些細な一言でも、傷ついたり、気になり排泄に影響することがあります。
遠足などがある場合、移動距離があるため前もってトイレに行くように促しますよね。子どもによっては行かないといけないという気持ちが強くなりすぎてしまい、途中で漏れてしまったらどうしようという不安が大きくなり泣きながら何度もトイレの心配をする子もいました。
トイレが出来るようになり、自立することは大切ですが、子ども達の気持ちを汲み取って伝えてあえてあげることも大切ですね。
まとめ
排泄面に関しては個人差があるので、トレーニングがスムーズに進まず心配になる親御さんもたくさんおられます。
なかなかオムツが取れない子どもや、パンツに切り替わってからも、漏らしてしまう子もいます。
トイレトレーニングのタイミングは子どもによって様々です。
早くパンツに移行したい親御さんもたくさんいらっしゃると思いますが、焦らずに子どもに合わせてトイレに慣らしていくことが大切です。
上手にトイレでできた時にはたくさん褒めてあげてくださいね。
子どもは褒められると自分でできるという自信になり、次の意欲につながります。
自分から意欲的にトイレへ行けるようになれるといいですね!
どうしても排泄面でオムツが取れずに悩んでいる方は専門の先生に相談してみるといいでしょう。