企業主導型保育園には、「企業枠」と「地域枠」があるのをご存知ですか?
「企業枠」と「地域枠」によって入園のしやすさや、入園手続きに違いがあるので注意が必要です。それでは、「企業枠」「地域枠」の違いについて解説していきましょう。
目次
1.「企業枠」と「地域枠」に該当する人って?
「企業枠」に該当する人は、企業主導型保育園と共同利用の連携企業契約を結んだ、社会保険加入事業所(子ども子育て拠出金を支払っている)に勤務の方。社会保険未加入のパート社員も含みます。
「地域枠」に該当する人は、企業主導型保育園と共同利用の連携企業契約を結んでいない企業に勤務の方で、厚生年金保険や国民健康保険、共済組合保険(公務員など)に加入の方が対象になります。また、国の定めにより「企業枠」の子どもを優先的に預かることになっているそうです。
2.手続きの違いについて
「企業枠」の場合
従来の保育園は、市役所に入園申請の書類を出し、「保育の必要性」などの審査に通らなければ入園できませんでした。しかし、「企業枠」で入園する場合、企業主導型保育事業者が、すべての子どもを「保育の必要性」があるものとして取り扱うため、別途、市町村から保育認定を受ける必要はありません。
手続きとしては、直接保育園に入園書類を提出するだけで入園ができます。入園の選考を自治体が行わないため従来の保育園よりも入園しやすいといえます。もちろん、保育料無償化の対象にもなります。
「地域枠」の場合
企業主導型保育施設を「地域枠」で利用する子どもについては、企業主導型保育事業者は、市町村の「子どものための教育・保育給付認定(以下「保育認定」という。)」を受けていることをもって、無償化の対象となる保育の必要性を確認するため、無償化の対象になるためには、住民登録がある市町村で保育認定を受ける必要があります。
なお、保育認定の要件(保育を必要とする事由)を満たさない場合、企業主導型保育施設を利用することは可能ですが、無償化の対象とはなりません。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
従来の保育園と比較すると、企業主導型保育園の「企業枠」での入園のしやすさには驚きますよね。ただ、企業主導型保育園は新しい保育園であるため、定員割れしている園もあり「地域枠」だからといって入園しづらいわけでもありません。子どもが保育園には入れるか不安に思っている方は、ぜひ企業主導型保育園も考えてみてはいかがでしょうか。