アトピー性皮膚炎とは、かゆみを伴う湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。「うちの子、アトピー性皮膚炎かも?」と思ったらまずはかかりつけの小児科へ相談しましょう。
目次
〇症状
主な症状にはかゆみ、皮膚が赤くなる、ぶつぶつができるなどあります。症状が出る部位はおでこ、目の周り、口の周り、首、手足の関節、胸や背中などに出ます。乳幼児期は症状が顔や頭に現れやすく、幼児期はひじの内側やひざの裏側などに現れやすいです。
〇治療法
アトピー性皮膚炎は短期間で完治することはできません。治療を継続し、皮膚が乾燥程度になり、日常生活に支障がなく、薬もあまり必要としない状態を維持できるようになることを目指します。
具体的には
① 炎症をおさえる治療
② スキンケア
③ 原因除去
の3つです。
① 炎症をおさえる治療
使用される薬に抵抗がある方もいるかもしれませんが、子どもに使用される場合は、保湿剤を混ぜて薄めて処方されたりします。医師に指示された通りしっかり塗ってください。良くなってきたからと塗るのをやめてしまうと、また炎症を返すことがありますので、期間をしっかり守りましょう♪
② スキンケア
スキンケアの基本は「保湿」です。汗をかいた後、ぬるま湯でシャワー浴をすること、また身体を洗うにはよく泡立てた石鹸で、手のひらで洗うことをおすすめします。入浴後はすぐに保湿をしましょう♪保湿剤には皮膚に膜をはり、水分蒸発を防ぐ役割があります。こちらも処方してもらえます。一度にたくさんの種類の軟こう塗り薬が処方されることになるので、どの薬を、どの箇所に、どの順に1日何回塗るか、医師に確認は忘れずに!
③ 原因除去
ほこりが舞わないようにこまめに掃除をしっかり行いましょう。身体をかいて傷ができないよう、爪が伸びていないか日頃チェックも必要です♪
〇まとめ
いかがでしょうか?子どもは「かゆみ」によって、夜起きてしまうことが多いと思います。良い睡眠がとれないと、日常生活で本来の力が発揮できなくなったり、身長の伸びが悪くなったり、家族の負担や心労も大きいものです。
親子で一緒に考えて治療し、快適な日常生活を送りましょう♪
参考: アトピー性皮膚炎 国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/allergy/atopic_dermatitis.html